2025/11/18 11:49

『四季めぐり帳〈冬編〉』の五感ジャーナルの使い方

冬って、気づけば“無感情モード”になりやすい季節です。
寒くて肩が上がるし、外の景色はモノトーン、食欲や睡眠リズムも揺らぎやすい。
心のセンサーが少し鈍くなるのは当たり前なんですよね。

そんな冬にこそ、意識して使いたいのが 「五感」
五感を通して今の自分を感じ取ると、心の曇りがふっと晴れる瞬間が生まれます。

今回は、『四季めぐり帳〈冬編〉』に収録されている
五感ジャーナル の魅力と、その使い方を紹介します。


五感を言葉にすると、どうして心が整うの?

私たちの心は、
“見たもの・聞いた音・匂い・触れたもの・味わったもの” によって揺れています。だけど、忙しかったり疲れていたりすると、

その揺れをただスルーしてしまうことが多いんですよね。

五感を文章に落とし込むと…

  • 感覚 → 言葉
    という流れで、自分の内側にワンクッション置くことになります。

この「ワンクッション」を置く行為が、
心にスペースをつくり、余白を生むんです。

その結果、

  • なんだか落ち着く

  • 気分の正体が見えてくる

  • 不安が薄まる

  • 頭の中が整理される

こんな変化が起きやすくなる。

冬の停滞感にやさしく効く、小さなセルフケアです。


『四季めぐり帳〈冬編〉』の五感ジャーナルは5つのテーマを順番に味わう構成

冬編には、以下の5つの感覚をそれぞれ記録するページが続いています。

  1. 音色(聴覚)

  2. 風景(視覚)

  3. 味わい(味覚)

  4. 香り(嗅覚)

  5. 手ざわり(触覚)

ひとつひとつスペースが分かれているので、
「今日は音だけ書こう」
「この前のあの香りを残したい」
という風に、気ままに書けるつくり。

五感をまんべんなく味わうもよし、
好きなページだけ使うもよし。
自由度が高いのに、季節の輪郭はちゃんと浮かび上がってくるのがポイントです。

具体的な書き方の例:むずかしく考えなくてOK!

「五感ジャーナル」と聞くと、すごく丁寧に言葉にしなきゃ…と思いがちですが、
ほんとうに1行だけで十分です。

例をあげると…

● 音色

・電気ストーブの「カチッ」という小さな音
・朝、外から聞こえてきた雪を踏む足音

● 風景

・窓にうつった白い息
・夕方の空の青が深くなる瞬間

● 味わい

・あったかいミルクティーの優しい甘さ
・焼き芋を割ったときの、ねっとりした香り

● 香り

・湯気のある部屋の匂い
・新しいマフラーのウールの香り

● 手ざわり

・ブランケットに手を入れたときのほっとする感じ
・冷たいマグカップと、飲んで温まる手のコントラスト

ね? 全然むずかしくないでしょう。
「感じたことをそのまま書く」──ただそれだけ。


五感ジャーナルを続けると、どんな変化が起きる?

数日続けるだけでも…

  • 冬の景色が前よりやさしく見える

  • 自分の好みがわかってくる

  • 気分の波に気づけるようになる

  • 落ち込みの原因が見つけやすくなる

  • 日常の“あたたかさ”に敏感になる

そんな小さな変化が積み重なります。

特に冬は、外の刺激が減るぶん、内側の変化に気づく時間に向いている季節。
五感ジャーナルが、そのゆるやかな変化をそっと拾い上げてくれます。

五感は、冬を味わうためのやさしい入口

寒さで心が縮こまりやすい冬こそ、
五感をひらくことで、ほっとする瞬間が増えていきます。

『四季めぐり帳〈冬編〉』の五感ジャーナルは、
その瞬間を逃さず受けとめるための小さな器。

冬を味わいたい人にも、
冬が苦手で気持ちが沈みがちな人にも、
ぜひ使ってみてほしいページです。